韓国人が話す英語は、日本人よりもネイティブできれいに聞こえますよね。実際、2017年度の英語能力テスト「TOEIC」の平均スコアでは、日本は517点、韓国は676点と大きな差があるんです。どうして、韓国の人達は英語力が高くて、ネイティブなスピーキングができるのでしょうか。
理由の1つに、韓国の英語教育にありました。日本より20年も早い2011年から、韓国では、小学校5・6年生で英語の授業が始まっているんです。
韓国の子供達は、小学生の頃からコミュニケーションを重視した英語教育を受けているのです。また、韓国では、有名な受験戦争があります。毎年11月に韓国一斉に行われる「大学就学能力試験」です。日本ではセンター試験のようなテストですね。韓国で大学進学を希望する人達は必ず受けます。受験日当日は、緊張に包まれるそうです。この「大学就学能力試験」で重要になってくるのが英語なので、韓国の高校生達は、英語の勉強にとても力を入れています。
また、韓国の人達が英語教育に力をいれる背景が他にもあります。韓国は、経済の80%以上を対外貿易に頼っているので、外国とセールスする企業が多いです。経済界がグローバル化しているので、入社試験や、会社での昇進試験において、レベルの高い英語でのコミュニケーション能力が求められます。
韓国の人達にとって、人生を左右する受験や就職で、英語がとても重要なので、必死ですよね。生涯を通して、英語教育に力を入れて、英語のコミュニケーション力を身に着ける理由がわかりますね。
ところで、韓国の人達は英語の発音もきれいです。ハングルは基本母音が10種類、基本子音が14種類もあるんです。日本語は5つの母音と13子音を主に成り立っています。ハングルは、日本語よりも豊富な発音を持っていることがわかります。英語は母音が30近くあるので、発音が多いハングルを話している韓国の人達が英語を話すのは有利なんです。こういったことからも、韓国の人達がネイティブな英語を話せる理由がわかりますね。