注文住宅の建設にかかる費用とその注意点
注文住宅を新築する際には、土地と建物を別々に購入する必要があります。
土地を購入する際には、以下の費用がかかります。
1. 土地価格：土地そのものの値段です。
2. 仲介手数料：土地の売買を仲介する不動産会社に支払う手数料です。
3. 土地の不動産取得税：土地を購入する際に発生する税金です。
4. 土地の登録免許税：土地の所有権を登記するために支払う税金です。
5. 司法書士手数料：土地の登記手続きを行うために司法書士に支払う手数料です。
6. 土地の契約書に貼付する印紙税：土地の契約書に貼る印紙にかかる税金です。
一方、建物を購入する際には以下の費用がかかります。
1. 請負工事費：建物を建設するための費用です。
2. 設計料：建物の設計を行うために設計士に支払う料金です。
3. 建物および設計料に係る消費税：建物の価格と設計料にかかる消費税です※。
4. 建物の不動産取得税：建物を購入する際に発生する税金です。
5. 建物の登録免許税：建物の所有権を登記するために支払う税金です。
6. 司法書士手数料：建物の登記手続きを行うために司法書士に支払う手数料です。
7. 請負契約書に貼付する印紙税：請負契約書に貼る印紙にかかる税金です。
8. 水道利用加入金(自治体による)：新たに水道を引く場合に、自治体に支払う水道利用権の権利金です。
※消費税は土地にはかかりませんが、建物にはかかります。
注文住宅は、既に建っているマンションや建売住宅と比べて、諸費用が割高になる傾向があります。
特に、設計料がかかるのが特徴です。
マンションや建売住宅は既に建っているため、設計料が不要ですが、注文住宅では建物を設計から作り上げるため、設計士に支払う設計料が必要になります。
また、新たに水道を引く場合には、自治体によっては水道利用加入金という費用が必要になります。
これは、水道を利用するための権利を得るために自治体に支払う費用です。
参考ページ：土地や建物の費用一覧｜不動産購入前に知っておきたい項目
住宅建築時の諸費用についての説明
住宅を建築する際には、土地と建物の価格以外にも様々な諸費用がかかります。
一般的にはマンションや建売住宅の場合、諸費用は土地と建物の価格に対して約4％程度が目安となります。
これに対し、注文住宅の場合は約10％程度が目安とされています。
諸費用には様々な項目が含まれます。
例えば、登記手続きや司法書士の手数料、不動産の仲介手数料などがあります。
また、住宅を建築する際には建築許可申請や都市計画認定申請などの行政手続きも必要となりますので、その費用も考慮する必要があります。
なお、諸費用には住宅ローンの対象外とされることがほとんどです。
したがって、注文住宅を建てる際には、諸費用も含めて自己資金をしっかりと用意しておくことが重要です。
諸費用を見落とさずに計画し、予算を立てることで、予期せぬ出費や資金不足によるトラブルを避けることができます。