だから気分転換にと思って俺たちの渓流キャンプに誘ったんだよいつも参加している連中はもちろん慣れたもので現地に着くとテント張ったり飯の支度したりとそれぞれテキパキ働き始めるんだけどキャンプになれない日は最初は戸惑っていたようだったそれでも桃源郷もかくやという絶景お魚にそのうち楽しそうに酒を飲み始めた。
やがて日も落ち宴もたけなわって頃ひたすら飲んでた日はすっかり出来上がって何を思ったかなべやらコヘルやらを嬉々として自分の周りに並べ始めた。
最初は酔っ払って意味不明の行動を始めたのかと心配してたんだがやがて奴は菜箸をスティック代わりに両手に握りいきなり演奏会を始めた。
たかが空き缶やペコペコのコッヘルが B の手にかかると立派な打楽器に変身したことにみんなあっけにとられた。
普通のやつがやると気に障るって言うかうるさいだけじゃんあんなのとは別格。
やはり伊達に20年も海外で修行したわけじゃないって感心したよ。
B 2初めて会う仲間も何人かいたが皆惚れ惚れと演奏会を楽しんでた。